研究課題/領域番号 |
18K05730
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
藤木 大介 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (30435896)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ツキノワグマ / 出没予測 / 堅果の豊凶 / 統計モデル / 長期モニタリング / 堅果の豊凶観測 / ブナ / コナラ / ミズナラ / 人里への出没 / 同調性 / 豊凶 / 長期観測データ / 広域スケール / 生息適地 / 堅果 / ニホンジカ / 下層植生衰退 |
研究成果の概要 |
本研究では、十数年にわたって兵庫県域スケールで観測してきた3種のブナ科樹種の豊凶データとツキノワグマの出没情報データを用いて、ブナ科堅果の豊凶から秋季のクマの出没レベルを予測する統計モデルを構築した。まず予測に当たっては、単一樹種よりも複数の樹種の豊凶を考慮した方が予測精度が高くなることが明らかとなった。3種の堅果の豊凶を考慮した県域スケールの出没予測は、実用上有用な精度を持つことが示された。市町別の予測では、市町間で予測精度に大きな相違があることが示された。このような市町間の精度の相違には、市町間でのブナ科樹種の種構成の違いなどが影響していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2004年のクマの全国的な大量出没以来、ブナ科堅果を豊凶観測することで秋季のクマの出没レベルを予測する取り組みが各都府県で進められてきた。本研究では、十数年にわたる長期モニタリング・データを統計モデリングすることで、ブナ科堅果の豊凶観測結果から秋季のクマの出没レベルを高い精度で定量的に予測できることを示した。さらに予測の精度を左右する条件についても明らかにすることができた。これらの成果は、秋季のクマの出没予測技術の確立のための重要な知見を提供したといえる。
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