研究課題/領域番号 |
18K05747
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
廣部 宗 岡山大学, 環境生命科学学域, 教授 (20363575)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 森林表層土壌 / 潜在窒素保持能 |
研究成果の概要 |
我が国の森林土壌の潜在的な窒素負荷耐性を明らかにするため、気候条件、植生および母材が異なる我が国全域の森林を対象から土壌を採取し、窒素代謝特性、分解性の異なる有機態窒素の量・質、重窒素で標識した無機態窒素を添加した際の有機物への取込割合などを分析した。その結果、微細鉱物粒子と結合している有機物の炭素/窒素比が低い土壌では添加した標識窒素の大部分が有機物に取り込まれず、このような土壌を持つ森林は外部からの窒素負荷に敏感である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在の地球上では自然状態の2倍以上の速度で化合態窒素が生成され続けており、環境中に放出された化合態窒素は大気降下物として生態系に継続的に供給されている。多量かつ継続的な生態系外部からの窒素供給は、生物の要求量を超えた過剰な状態(窒素飽和)とそれに伴う生態系の衰退を生じさせる可能性があり、陸域生態系の窒素負荷耐性を主体を為す土壌の潜在的な窒素負荷耐性について、測定例が少ない微細鉱物粒子と結合している有機物に注目して我が国森林の地理的な違いも含めた現状把握を試みた。
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