研究課題/領域番号 |
18K05753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
宮本 和樹 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (60353877)
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研究分担者 |
相場 慎一郎 北海道大学, 地球環境科学研究院, 教授 (60322319)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 森林回復 / 細根 / 先駆種 / マカランガ / 熱帯林 / ボルネオ / 低インパクト伐採 / 伐採 |
研究成果の概要 |
伐採履歴の違いが熱帯林の地上部現存量や細根現存量の回復に及ぼす影響とその要因を明らかにするため、ボルネオの熱帯原生林と2つの択伐林(2005年と2015年伐採)を対象として地上部現存量、樹木動態、細根現存量と生産速度を比較した。新択伐林と比べて旧択伐林は地上部現存量が高く幹の直径成長速度が低かった。また、旧択伐林では先駆種のマカランガの小径木の死亡率が高く更新が進んでいないようであった。細根の現存量と生産速度は森林間で大きな違いはみられなかったが、原生林の林内と比べて新択伐林の作業道跡では深さ5-15 cmの細根現存量が有意に低かった。以上から旧択伐林はより進んだ回復段階にあると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
木材生産林は熱帯林のなかで大きな割合を占めており、伐採からの森林の回復過程を明らかにすることは、熱帯林の保全や持続的森林管理の観点から重要である。本研究はボルネオ島における択伐林の回復過程を地上部の現存量や樹木動態だけでなく、知見が十分でない細根現存量や生産速度とともに評価したものであり、伐採を受けた熱帯林の回復過程の解明に貢献することが期待される。
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