研究課題/領域番号 |
18K05759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
山田 雅章 静岡大学, 農学部, 教授 (20293615)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 木材接着 / 制振 / 動的粘弾性 / 接着剤 / 木質材料 / セルロースナノファイバー / 損失係数 / 振動伝搬 / 振動吸収 / 粘弾性 / tanδ |
研究成果の概要 |
接着層を接着の機能だけでなく、振動制御層として利用する今までにない新規木質材料の創出を目指して、振動減衰に優れた樹脂や反応性ポリマー、セルロースナノファイバーなどを配合して接着剤の物性を制御し新規木質材料の開発を試みた。その結果、作製したパーティクルボード(PB)の損失係数と接着剤の損失係数の間には広い周波数域に渡って高い相関があること、接着剤の動的粘弾性からPBの損失係数を高い精度で予測できる可能性があること、これらに架橋構造やCNFを添加することで振動吸収性能と接着性能の両立した木質材料を開発することが可能であること等が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
接着する目的だけでなく高分子としての特性を活かした何らかの機能を有する機能性ポリマーとして接着層を使用することが考えられ、ここでは接着層を主として振動減衰の目的で使用することとした。使用する接着剤が振動へ及ぼす影響を詳細に調査した例はこれまでに少ないだけでなく、振動抑制と接着性能を同時に向上させる試みは無く学術的意義は非常に高い。また、集合・個建に限らず、住宅における振動騒音の問題は後を絶たず、より振動減衰能の高い新規素材の登場が待たれている。集合住宅での騒音問題やリモートワークにおける住宅騒音問題を解決するためにも、この技術が実用化されれば社会的意義は非常に高いと考えられる。
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