研究課題/領域番号 |
18K05760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
粟野 達也 京都大学, 農学研究科, 助教 (40324660)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 木部繊維 / 仮道管 / 非セルロース性多糖類 / キシラン / 条件付き敵対的生成ネットワーク / バーチャル免疫標識 / ポプラ / スギ / 免疫組織化学 / 分子構造 / 配向性 / セルロースミクロフィブリル / 放射柔細胞 / 免疫組織化学的プロファイリング / 敵対的生成ネットワーク / 接触細胞 / 隔離細胞 / 網羅的免疫標識 / プロテクティブレイヤー / ラムノガラクツロナンI / 96穴マルチプレート / 円形カバーガラス / ペクチン / 免疫標識 / 光・電子相関顕微鏡法 |
研究成果の概要 |
非セルロース性多糖類の木材細胞壁中での分布を明らかにするため、172種類の抗体を用いて効率よく免疫標識を行うための方法を検討した。印刷スライドグラスとバーチャルスライドスキャナの利用により、2日以内で画像取得ができた。条件付き敵対的生成ネットワークにより細胞壁染色像から免疫標識画像を生成できるようになったが、出現頻度が低い細胞種での再現性には改善が必要であった。ポプラ木部繊維では、側鎖置換への許容度が低い抗キシラン抗体の標識は切削方向の影響を受けるのに対し、側鎖置換への許容度が高い抗体の標識は切削方向の影響を受けないことが明らかとなった。これはスギ仮道管においても同様の傾向が見られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
木材細胞壁における非セルロース性多糖類の分布を172種類の抗体を用いて短時間に観察する方法を開発した。同一細胞での多糖類分布を比較するため、生成AIにより細胞壁画像から多糖類分布像を生成した。抗体が標識する非セルロース性多糖類の分子構造により組織切片の切削方向の影響を受けるものと受けないものがあり、細胞壁内での非セルロース性多糖類の存在様式を反映していると考えられる。このことは、細胞壁中での非セルロース性多糖類の役割を知る手掛かりとなる。
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