研究課題/領域番号 |
18K05761
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
馬場 啓一 京都大学, 生存圏研究所, 助教 (20238223)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | 木部形成 / 植物の成長 / 環境応答 / 人工気象器 / 周年性 / 休眠 / 環境要因 / 年輪 |
研究成果の概要 |
本研究では周年短縮系と名付けた樹木の人工育成系環境を構築し、樹木の成長・休眠の周年リズムを5ヶ月程度に短縮して繰り返させ、人為的に短期間で年輪を形成させた。この系で形成される木材等の構造的特徴を詳細に調べ、また温度の変化によって細胞のサイズ推移や細胞壁厚に違いが生じることを明らかにした。師部においては繊維束が休眠を経るごとに発達していくことを明らかにした。この系における樹幹内での遺伝子発現の変動についても網羅的に調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
木材は年輪を形成しながら樹幹の中で生産される。年輪は通常1年に1つしかできないため、年輪形成の研究には時間的制約があった。そこで樹木の成長・休眠の周年リズムを短縮できる人工環境条件を構築することによって樹木研究の時間的促進に寄与することができた。さらに形成される木材の構造的・化学的特徴と育成中に樹幹で発現する遺伝子の変動を明らかにしたことによって、この周年短縮系が木部形成研究のモデルシステムとして普遍的に使用できる基盤を形成した。
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