研究課題/領域番号 |
18K05766
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤本 登留 九州大学, 農学研究院, 准教授 (80238617)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 木材乾燥法 / スギ大径円盤材 / 割れ抑制 / 寸法安定薬剤 / アカマツ心持ち柱材 / スギ心去り平角材 / 木材乾燥 / スギ心材 / 耐久性 / 円盤乾燥 / 割れ止め薬剤 / 薬剤注入性 / アカマツ心持ち正角材 / 野球バット / 響板 / 機能性 / 動的応答 / 液体注入性 / 調湿機能 |
研究成果の概要 |
各種用途に必要となる品質に応じた乾燥システムを具体的に追求した。(1)スギ大径材の未利用地際材の有効活用として、割れない円盤材の製造法を検討した。PEG処理や数種の糖アルコール処理を試み、乾燥しても割れない円盤材の製造を可能にした。しかし、PEG処理は製品の温度湿度条件により滲出被害が見られた。(2)これまで困難とされたアカマツ心持ち柱材の割れ抑制乾燥について、高温セット処理条件を検討することで一定品質を可能とした。(3)ログハウス部材に応じたスギ平角材について、必要となる割れ品質をはじめ乾燥時間などが乾燥スケジュールによってどの程度影響を受けるかを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの木材乾燥工学では、内部応力を抑えて割れが発生しない乾燥方法の開発が主流である。しかし、用途によっては乾燥応力を大きく発生させることで収縮異方性を克服する特異な技術が必要である。 本研究では循環型環境材料として資源も充実している国産材利用において、具体的用途開発のキーテクノロジーとなる乾燥技術をマーケットインの視点で研究したニッチな研究開発実例である。今回はスギ地際材円盤、アカマツ心持ち柱材、ログハウス用スギ角材といった、これまで目を向けられなかった具体的用途に必要な製品品質を目指した開発研究を行ったもので、本開発手法の概念は木材製品の高付加価値化に繋がると考えられる。
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