研究課題/領域番号 |
18K05769
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40020:木質科学関連
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
山内 秀文 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (90279513)
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研究分担者 |
佐々木 貴信 北海道大学, 農学研究院, 教授 (00279514)
林 知行 秋田県立大学, 木材高度加工研究所, 教授 (60370285)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | CLT / cross laminated timber / 凹凸CLT / 接合 / 曲げ性能 / 直交集成板 / 接合効率 / 木質材料 / 接合性能 / スカーフジョイント / バットジョイント / 現場施工 / 力学性能 |
研究成果の概要 |
CLTの端部に、CLTの材料構造を利用して凹凸の接合構造を付与することで、小面積で製造したCLTを接合し、大面積で製造したものと同様に利用することを目標に研究を行った。 表層が繊維方向になる方向を接合する目的で種々の検討を行った結果、表層ラミナの繊維方向端部にスカーフ形状を付与して接合することで、CLTの表層繊維方向で実用上問題ない程度の接合性能と接合時の工程負荷を大幅に軽減できることを明らかにした。 さらに、CLTの面方向における接合位置をずらすことの効果を評価し、平均弾性率約8GPaのラミナを用いてCLTを製造する場合に、接合を持たないものと同様の性能が得られる条件を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CLTの利用拡大は、国内森林の有効な利用技術として、また、これまでにない中高層など大規模木質構造への適用・技術開発が期待されている。さらにその利用拡大により、地球温暖化抑制手法の一つとしての期待もできる。 CLTはこれまでの木質材料にない大寸法の材料が実現できることが大きな特徴であるが、一方で製造設備が大型化しがちで、輸送や立て込みなどにも困難がある。本研究での研究結果は、人力でハンドリングできる1x2m程度の寸法の材料を組み立て利用しても、大板と同様の力学的要求を満たせる可能性を示唆するもので、その接合形態を規格化するなどにより、CLTの生産と利用に新しい可能性を提示できるものである。
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