研究課題/領域番号 |
18K05775
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤森 康澄 北海道大学, 水産科学研究院, 教授 (40261341)
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研究分担者 |
山本 潤 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教 (10292004)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 資源保護 / 漁獲選択性 / かご漁具 / トヤマエビ / かご漁業 / 噴火湾 / 網目選択性 / 脱出口 / 小型個体保護 / 活動性 / かご選択性 |
研究成果の概要 |
本研究では,北海道噴火湾のトヤマエビPandalus hypsinotusの資源保護を行うとともに,同地域のかご漁業の持続性を担保するための漁具改良法について検討した。トヤマエビの行動特性を調べた結果,特に小型個体は夜間に活発に行動することがわかり,夜間海中に設置されるかご漁具の網目の拡大や脱出口の装着は小型個体保護に有効と判断された。 かごの網地の選択性を調べたところ,漁場に加入する甲長20 mmの個体を保護するには現状の目合32 mmから35 mmへの拡大が妥当と考えられた。また,内径25 mmの円形脱出口を装着することで性転換を終える甲長30 mmの保護が見込めることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トヤマエビは,北海道近海や日本海の水深100-400m付近に生息するエビである。市場ではボタンエビの名で流通しており,広く国内で消費されているが,その漁獲量は2007年以降大きく減少している。 そこで,本研究では北海道噴火湾において本種を漁獲するかご業業を対象として,資源保護のための漁具改良法を検討し,現在使用されている網地の網目サイズ(目合)約32mmから約35mmへの拡大により甲長20mm以下の小型個体の十分な保護が可能となること,内径25mmの円形脱出口を装着することで性転換を終える甲長30 mm以下の個体を保護できることを明らかにした。この結果は,今後の本種の漁業管理に活用される。
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