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陸奥湾における持続的な二枚貝養殖のための貧栄養化のメカニズム解明と対策提言

研究課題

研究課題/領域番号 18K05776
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40030:水圏生産科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

工藤 勲  北海道大学, 水産科学研究院, 教授 (00195455)

研究分担者 芳村 毅  北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (20371536)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
キーワード栄養塩 / 基礎生産 / 海底耕耘 / ホタテガイ養殖 / 物質循環 / ホタテガイ / 貧栄養化 / 栄養塩循環 / 持続的ホタテガイ養殖 / 栄養塩回帰 / 栄養塩動態
研究成果の概要

ホタテガイ垂下養殖漁業が行われている青森県陸奥湾で、近年栄養塩濃度が減少する「貧栄養化」が起こっていることが明らかとなった。本研究は、持続的な生物生産活動の維持を脅かしかねない海域の「貧栄養化」のメカニズムを解明し、貧栄養化の効果的な方策を提言することを目的として行われた。夏季に栄養塩は枯渇状態にあり、この時期の基礎生産(ホタテガイの餌生産)は栄養塩が不足していた。 海底耕耘により海底に埋没した栄養塩の回帰効果があることが確認され、その量は海水中に存在する栄養塩の10-20%に相当すると見積もられた。このことから「貧栄養化」の対策として海底耕耘は有効な手段であることが明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

「貧栄養化」については、近年日本各地で認識されはじめた新しい現象であり、本研究で取り上げた青森県陸奥湾における「貧栄養化」は、ホタテガイ養殖によって水揚げ及びホタテガイ糞粒の堆積物への除去により栄養塩元素が減少した事が、その要因として考えられる。養殖漁業と栄養塩環境の関係を明らかにする点は、他の「貧栄養化」研究では着目されていない独自の着想である。また、その最終目標として栄養塩が乏しい貧栄養環境において持続的な生物生産活動を行うために、栄養塩を有効に循環させる方策としての海底耕耘の実用性を評価する点は、水産業を持続可能に維持していく将来モデルを創造する基礎となる。

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020 2019 2018

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 養殖ホタテガイの栄養塩排出が沿岸域の窒素循環に及ぼす影響2020

    • 著者名/発表者名
      伊藤暉・工藤勲
    • 学会等名
      日本海洋学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 陸奥湾における硝化活性に対するアンモニア酸化微生物の寄与とその見積2019

    • 著者名/発表者名
      相澤明香里・工藤勲
    • 学会等名
      日本プランクトン学会・日本ベントス学会合同大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 陸奥湾における貧栄養化対策としての海底耕耘の有効性2018

    • 著者名/発表者名
      市村瞭、工藤勲
    • 学会等名
      日本ブランクトンベントス学会合同大会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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