研究課題/領域番号 |
18K05780
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
横田 賢史 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (00313388)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 外来生物 / チュウゴクモクズガニ / 競合実験 / 個体群成長モデル / 種分布モデル / 侵入リスク評価 / 侵入・定着リスク / 標識放流 / 自切実験 / 外来種 / 種間競争 / 個体群モデル / シミュレーション / 個体群 / 近縁在来種 |
研究成果の概要 |
チュウゴクモクズガニ(上海ガニ)は高級食材である一方で,世界の侵略的外来種 ワースト100であり日本でも特定外来生物に指定されている.チュウゴクモクズガニは、法的な規制まで長期にわたり食材として輸入され、活ガニは全国的に流通し畜養もされてきた.そのため,逃出しあるいは放流により国内の河川で増殖し,日本固有の近縁種モクズガニEriocheir japonicaや他の在来種への影響が懸念されている.本研究では,在来モクズガニとの水槽内での競合実験,生活史にもとづくモデルおよび世界的な分布情報に基づく将来的な分布予測モデルにより,チュウゴクモクズガニの侵入被害の科学的な事前のリスク評価を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
チュウゴクモクズガニは欧米での被害が大きいことを受け,日本でも外来生物法により生きた状態でのカニの流通は制限されている.しかし,日本国内には近縁で在来のモクズガニが生息しており,在来種や生息環境との関係を明らかにしたうえで,侵入のリクスを科学的に検証しておく必要がある.本研究では,室内実験,生活史に基づくモデル,および侵入・定着した世界各地の生息環境を解析し,日本国内へのチュウゴクモクズガニの定着の可能性を検証した.いずれも,科学的調査・観測を利用した科学的な評価を得ることができた.本研究で用いた方法は他の外来生物の侵入・定着のリクスを評価するために役立てることができる.
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