研究課題/領域番号 |
18K05782
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
森阪 匡通 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (00422923)
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研究分担者 |
濱 裕光 大阪市立大学, 大学院工学研究科, 名誉教授 (20047377)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 体長推定 / 肥満度推定 / イルカ / 非接触計測 / 保全 / 健康 / モニタリング / 胴まわり |
研究成果の概要 |
ヒトを含め動物の体長や胴まわりなどの情報は、個体の健康状態を示すバロメータとして重要であり、またその種の特性を示す重要な基礎情報である。本研究において、伊豆諸島御蔵島に生息する野生ミナミハンドウイルカ108頭の体長を、非接触で簡便かつ誤差3%以内のシステムで測定し、100cm程度で生まれ、親離れ時期(3歳)で221cm程度になり、245cm程度まで成長し、性差は顕著ではないことが明らかとなった。一方胴回りに関しては、その絶対値を直接求めず、野外の非接触による水中計測に簡便に用いることができる「痩せ具合」を数値化する方法を開発した。これらを用いて本個体群のモニタリングを継続していきたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、自由に野外で動き回る、非剛体の水中動物の非接触による計測技術として、簡便で誰でも使いやすい安価なシステムを用いながらも、必要な精度をクリアするものとしてきわめて重要なものであると言える。これは工学と生物学の研究者が10年以上かけて議論してきたからこそ可能であった。体長や胴回りのモニタリングが可能となったことから、対象である御蔵島のミナミハンドウイルカ個体群の異常を早期に発見し、早急な対策につなげられる基盤が整った点で、保全学的意義は高く、また本個体群を対象とした地域のイルカスイムの持続可能性をモニタリングできる点で、SDGsにも寄与できる。
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