研究課題/領域番号 |
18K05807
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 東京大学 (2022) 北海道大学 (2020-2021) 国立研究開発法人水産研究・教育機構 (2018-2019) |
研究代表者 |
森田 健太郎 東京大学, 大気海洋研究所, 教授 (30373468)
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研究分担者 |
坪井 潤一 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 主任研究員 (80524694)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 種間競争 / サケ科魚類 / 流程分布 / 水温 |
研究成果の概要 |
河川性サケ科魚類の2種系における流程分布とニッチ分割に関する優れた研究は多くあるが、2種系で観察されたパターンが3種以上の系で成立するかどうかはほとんど知られていない。3種のサケ科魚類(イワナ、オショロコマ、ヤマメ)の生息密度は環境勾配に沿って変化した。オショロコマは夏期最高水温が低く標高の高い区間で、ヤマメは流速の速い区間で、イワナは適度な流速で水温の高い区間で多く生息することが冗長性分析により明らかとなった。3種系の種間相互作用の結果、2種系とは異なる状態に陥る可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
古典的なLotoka-Volterraモデルによれば、2種系の場合は種間競争が強いと共存できないが、3種になると全ての種が共存し続けることが可能になることがある。そのため、種の多様性の維持を理解するためには、多様な競争ネットワーク構造から生じる共存メカニズムを探究することが求められる。サケ科魚類の流程分布とそれに関連した種間相互作用について多大な関心がもたれてきたが、その多くは2種系のシステムを扱ったものがほとんどである。本研究では、これまで2種系で知られていた種間相互作用やハビタット分割が3種以上の系では必ずしも成立しないことを示し、ニッチが近い競争関係にある複数種の共存機構を提示した。
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