研究課題/領域番号 |
18K05817
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
船坂 徳子 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (50616175)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | イルカ / クジラ / 加齢 / テストステロン / 精子形成 / 性ステロイド / 噴気 / 精子 / 精巣 |
研究成果の概要 |
高齢オス鯨類の繁殖生理を明らかにすることを目的として,複数種のオスの精巣の組織学的観察,血中ホルモン濃度測定,噴気中ホルモン濃度測定を行った.その結果,①精巣における精子形成能が加齢に伴って減少する種は認められなかった一方,一部の評価指標に加齢性変化がみられた種があったこと,②ヒトの男性更年期の診断に有用であるとされている遊離テストステロン濃度に加齢に伴う減少傾向は認められなかったこと,③噴気中ホルモンが血液に替わる生理学的指標になり得ることなどが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
イルカは世界中で飼育され,教育的・商業的資源として水族館産業を支える重要な存在である.現在の飼育イルカは野生から搬入されたものが多いが,2015 年,日本動物園水族館協会は「追い込み漁で捕獲されたイルカを今後は搬入しない」と決断した.そのため,今後は飼育イルカの高齢化が予想され,高齢オスが飼育下個体群の維持に大きな役割を担うことになる.本研究の成果は,遺伝子変異のない持続的な繁殖管理に貢献することができる.
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