研究課題/領域番号 |
18K05822
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
益本 俊郎 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 教授 (10238917)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 栄養飼料 / 栄養生化学 / 消化生理 / 植物原料 / 養殖 / ブリ / 味覚刺激 / 嗅覚刺激 / 養魚 / 低魚粉 / 消化機能 / 魚類 |
研究成果の概要 |
持続可能な養殖には有限な魚粉を削減して植物原料を用いた飼料が不可欠だが、このような飼料を与えた魚(ブリ)では成長が低下する。そこで本研究では、魚粉由来の嗜好性の高い匂い刺激に着目し、匂い刺激が消化過程に及ぼす影響を調べた。ブリ幼魚は魚粉由来の抽出液や市販嗜好性物質の匂い刺激だけで活発な遊泳行動を起こし酸素消費量が増加した。さらに効果があった魚粉抽出液の匂い刺激によって胃の弛緩が観察され、それに伴う胃液の分泌量も増加傾向にあった。これらの消化過程の調節が神経によって行われていることを腹腔内に挿入した心拍ロガーで調べたところ、心拍数だけでは判断が困難で、より詳細な検討が必要なことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有限な魚粉含量を削減して植物原料を用いた飼料が不可欠だが、このような飼料を与えた魚(ブリ)では成長が低下する。本研究の結果、魚粉に含まれるブリの嗅覚を刺激する成分を植物飼料に添加すると、胃の消化機能を亢進し、この成分を飼育水に滴下するだけでも消化機能の一部が促すことがわかった。このような嗅覚を刺激する成分を植物飼料に添加することで、ブリの摂餌量の増加と消化機能が向上し、植物飼料を摂取したブリの成長低下を抑制できブリ養殖の安定化に貢献できると考えられる。
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