研究課題/領域番号 |
18K05826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2019-2020) 鹿児島大学 (2018) |
研究代表者 |
竹内 裕 金沢大学, 生命理工学系, 教授 (70418680)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 生殖細胞移植 / 海産魚 / 雑種不妊 / 配偶子形成 / 性統御 / 全雌生産 / 養殖 / 生殖幹細胞 / 雑種不稔 / 移植 / 生殖腺 / 魚類 / 生殖細胞 / 三倍体 / 卵 / 精子 / 海産魚類 / 精原幹細胞 |
研究成果の概要 |
魚類において初めて生殖細胞を欠損する不妊化卵巣内へのドナー生殖細胞の移植を行い、ドナー由来の機能的な卵の生産に成功した。宿主として用いたニベ×シログチの種間雑種は生殖細胞欠損型の不妊を示し、三倍体化により卵巣様生殖腺が分化することを確認した。さらに、この卵巣様生殖腺がドナー由来卵を生産できることを証明した。一方で、XX型の性染色体を有する卵原細胞をドナーとして精巣様生殖腺内に移植したとき、卵原細胞に由来するドナー由来精子が生産された。この精子を用いて次世代子孫を作出したところ、次世代は全てメスとなった。このことは本生殖細胞移植技術が、全メス種苗生産を可能にする新たな手法となることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
魚類では、精子や卵のもととなる生殖細胞をある魚(ドナー)から違う魚(宿主)へすることができる。この技術を利用して、サバにマグロを産ませる研究(=代理親魚技術)が進められている。本実験では、より迅速かつ簡便にドナー由来の精子や卵を生産する技術を開発するため、成魚の卵巣あるいは精巣内に直接、ドナー生殖細胞を移植する技術を開発した。実験には世界的に重要な養殖魚であるニベ科魚類を用いた。生殖細胞を全く持たないニベ科交雑魚(=人工授精で作出した雑種魚)成魚の卵巣内および精巣内に、ニベ(俗名:イシモチ)の生殖細胞を移植し、受精可能な卵と精子をそれぞれ生産することに成功した。
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