研究課題/領域番号 |
18K05827
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
奥 直也 富山県立大学, 工学部, 講師 (90525388)
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研究分担者 |
神谷 充伸 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (00281139)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | タテヤママリモ / スルホキノボシルグリセリルエーテル / SQGE / エーテル脂質 / マリモクレード / アオミソウ科 / シオグサ目 / アオサ藻綱 / アサミドリシオグサ / アオモグサ / キッコウグサ / ナガミズタマ / ウチワサボテングサ / マユハキモ / スガイ / カイゴロモ / キッコウジュズモ / Lunella / conchopheria / Basicladia / sulfoquinovose / Aegagropilopsis / スルホキノボシルアルキルグリセロール / ヒメフカミドリシオグサ / アオミソウ / SQAG / アルキルグリセロ脂質 / 緑藻 / 種間分布 / Aegagropilopsis moravica / シオグサ / プラズマローゲン |
研究成果の概要 |
緑藻タテヤママリモから発見した新規アルキルグリセロ脂質sulfoquinovosylglyceryl ether (SQGE)は、プラスチド固有の脂質sulfoquinovosyldiacylglycerol (SQDG)のlyso体と酷似した構造を持つ。本脂質の機能解明に向けて、近縁種におけるSQGEの分布を調査した。 アオサ藻綱シオグサ目17試料と同目外15試料、緑藻綱カエトフォラ目1試料の計33試料を収集し、独自に開発したSQGEの定性分析法にて17試料を評価したところ、SQGEはマリモクレードの藻類のみから検出され、SQGEがマリモとごく近縁な種に特有の脂質であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マリモクレードの緑藻は浮遊性の球状藻体を形成したり、巻貝の貝殻や亀甲に着生するなど、移動性の特異なニッチを占める。このような生態は、乏しい光条件や物理的接触などにより付着性の競争者を除去できる一方で、長期的な暗条件を生き延びたり、限られた光資源を効率的に光合成に利用できねばならない。実際、マリモ細胞の葉緑体は長期暗条件下でも光合成色素を失ったエチオブラストに変化せず、光照射により直ちに光合成を再開することが出来る。SQGEはSQDG同様葉緑体由来と考えられるが、本研究にてマリモクレードに固有の脂質であることが示された。本物質がマリモ近縁種に特徴的な葉緑体の挙動に関与するか、興味が持たれる。
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