研究課題
基盤研究(C)
ゲノム編集ツールを導入された生殖細胞の移植を介して世代時間が短く、体サイズが小さい宿主からそれらの配偶子を代理生産する技術の開発は、ゲノム編集を利用した遺伝的に有用な養殖品種の樹立を加速することに繋がるものと考えられる。本研究課題では、CRISPR/Cas9 RNP複合体(Cas9タンパク質、crRNAおよび tracrRNAを含む)をエレクトロポレーションによりドナーの精巣細胞へ導入できる技術を開発した。
ゲノム編集を用いた遺伝形質の改良であっても、交配による有用遺伝子変異の固定は必須である。本研究で明らかにしたエレクトロポレーション処理による精巣細胞へのゲノム編集ツール導入法は、これら処理細胞を、小型近縁種へと移植する代理親魚技術とあわせることで、代理親体内での短期間かつ小飼育スペースなゲノム編集配偶子生産法の開発へと繋がり、将来、ゲノム編集によって海産魚の有用養殖品種を樹立する際に、役立てられていくものと期待される。
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Aquaculture
巻: 526 ページ: 735385-735385
10.1016/j.aquaculture.2020.735385