研究課題/領域番号 |
18K05875
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
金山 素平 岩手大学, 農学部, 教授 (60398104)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 産業廃棄物 / カキ殻 / 固化処理 / リン酸カルシウム化合物 / 一軸圧縮強度 / 竹繊維 / 固化処理土 / 強度 |
研究成果の概要 |
本研究では,産業廃棄物であるカキ殻を有効利用するとともにリン酸を用いた土の固化処理について実験的に検討した.カラム試験において,溶液のカルシウムイオンおよびリン酸イオン濃度,pH,ECの測定結果から,カキ殻とリン酸水溶液が反応しリン酸カルシウム化合物が析出することを確認した.また,一軸圧縮試験結果と画像観察から,養生日数の増加に伴い供試体の強度が増加すること,析出したリン酸カルシウム化合物が供試体の強度増加に寄与することを確認した.カキ殻の質量混合比を1以上,養生日数を10日とした場合,供試体は目標強度100 kN/m2以上の強度を示すことが分かった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は低環境負荷かつ資源の有効利用を目的とした地盤改良工法の開発に貢献する.これらの研究成果を,被災した農地の基盤や畦造りに応用することによって,農地の耐久性の向上と漏水防止が期待でき,三陸地域の持続可能な農用地基盤の構築に貢献することができる.さらに,リサイクル機能や浄化機能を備えた低コストの農用地資材の利用を検討することによって,新たな農業土木技術の開発へ大きく貢献できる.その応用範囲は広く,環境汚染物質の不動化・固定化以外にも,土壌浸食や土砂災害などの自然災害に対応した修復・改良技術の開発,盛土斜面の強度補強など各種土木技術への応用が期待できる.
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