研究課題/領域番号 |
18K05905
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41040:農業環境工学および農業情報工学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安武 大輔 九州大学, 農学研究院, 准教授 (90516113)
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研究分担者 |
北野 雅治 高知大学, 農林海洋科学部, 特任教授 (30153109)
森 牧人 高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 教授 (60325496)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 昼寝現象 / 光合成速度 / 蒸散速度 / 気孔コンダクタンス / 水ストレス / CO2拡散 / 水噴霧 / 開放型植物個体チャンバー / リーフコンダクタンス / 葉肉コンダクタンス / 作物個体チャンバシステム / 水ポテンシャル / 糖濃度 / 葉の濡れ / 作物個体チャンバ / トマト / キュウリ / 水分状態 / 葉面水噴霧 |
研究成果の概要 |
作物生産の最適化のためには,光合成の潜在力を最大限に発揮させることが重要である.しかし,晴天日であっても光合成速度が一時的に低下する昼寝現象がしばしば発生し,これは生産上のロスといえる.そこで,生産最適化に向けて,昼寝現象を引き起こす要因を把握し,それを改善することが極めて重要と考える. 光合成律速の要因として,葉肉・気孔に由来するCO2拡散の律速が全体の約8割を占め,それは1日の中において一定ではなく大きく変動していることが示唆された.また,適切な葉面水噴霧が葉の局所的な水ストレスを回避して気孔開度(CO2拡散)が維持されることで,昼寝現象が改善できることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
昼寝現象に関わる既往の研究(文献)は多数あるものの,それらの文献の殆どのケースでは,昼寝現象を引き起こした要因をどれか単独のものに限定したり,詳細な調査が無いまま主要因の定説化も見られた.本研究成果では,昼寝現象の要因群を定量的に評価し,さらにそれらが動的に変化することを示したことが学術的意義を有する点である. また,昼寝現象の主要因として特定したCO2拡散律速が葉面水噴霧によって改善され,その結果,昼寝現象の回避と水利用効率の向上を実現した.これは,作物生産上のロス(昼寝現象)に対して,水噴霧という比較的容易な手段が有効であることを示した点で意義がある.
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