研究課題/領域番号 |
18K05918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41050:環境農学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
平田 聡之 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助教 (60281797)
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研究分担者 |
松村 篤 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (30463269)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | カバークロップ / アレロケミカル / 積雪下 / 土壌微生物 / 土壌養分動態 / 積雪 / 土壌内窒素 / 土壌微生物叢 / 雑草抑制 / 土壌微生物相 / 冬期 / 分解 / 無機態窒素 / 有機物分解 / 窒素形態 / アレロパシー / 雑草管理 / 硝化 |
研究成果の概要 |
冬期間におけるヘアリーベッチの雑草抑制物質であるシアナミドおよび土壌微生物叢の分析から、ヘアリーベッチが早春の雑草出芽に与える影響について検討した。越冬時におけるヘアリーベッチ内のシアナミドは、2月までに測定検出外まで減少したにも関わらず、アンモニア性窒素量が2月以降に急激に増加した。このことから、アンモニア性窒素の増加はシアナミド由来のジシンジアミド生成による硝化抑制効果ではなく、低温によるものと考えられた。早春時のアンモニア性窒素量を投与した雑草の出芽試験では、低温下において平均発芽日数の遅延が認められたことから、早春のヘアリーベッチの雑草抑制効果はアンモニア障害によるものと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
寒冷地におけるカバークロップの利用は生育期間が制限されるが、秋期のヘアリーベッチの導入には、優れた養分供給と雑草抑制効果が認められている。本研究は、冬期間における雑草抑制効果を、アレロケミカル、土壌微生物相および残渣分解から多角的に検討した初めての例である。早春のヘアリーベッチ残渣にアレロパシー効果は認められず、土壌内のアンモニア性窒素の上昇が雑草抑制に強く影響していた。その一方、土壌微生物叢の種組成の動態は、カバークロップよりも温度環境に強い影響を受けていた。これらの結果は、報告例の少ないカバークロップの冬期間の効果について明らかにしており、カバークロップ利用の更なる指針を加えるものである。
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