研究課題/領域番号 |
18K05932
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41050:環境農学関連
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研究機関 | 群馬大学 (2019-2022) 国立研究開発法人海洋研究開発機構 (2018) |
研究代表者 |
大田 ゆかり 群馬大学, 食健康科学教育研究センター, 講師 (40399572)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リグニン / グルタチオンS-転移酵素 / エーテラーゼ / Novosphingobium / フェニルプロパノン / リグニンモデルダイマー / グルタチオン転移酵素 / トランスクリプトーム / 酸化還元酵素 / 海洋微生物 / 酵素 / 補酵素 / レドックスバランス / 接合伝達 |
研究成果の概要 |
エーテラーゼ酵素システムを有するNovosphingobiumのMBES04株のゲノムおよびトランスクリプトーム解析の結果,エーテラーゼ酵素システムの最終産物であるフェニルプロパノンモノマーによって強く誘導される遺伝子クラスターが発見された。このクラスターで最も強く誘導された遺伝子は,芳香族ジオキシゲナーゼ様遺伝子であり,併せて多剤耐性に関連する遺伝子も誘導された。本菌のエーテラーゼ酵素システムは,リグニンフラグメントのセンサーとしての機能であり,より効率的なエネルギー生産につながる生理的意義を持つと結論付けた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リグニンの分子内主要結合の切断は,リグニンの生分解において最も重要なステップである。MBES04株をはじめとするエーテル分解酵素系を持つ細菌の中には、反応生成物を代謝するための必須遺伝子を持たないものもあるが、そのエーテル分解酵素系の生理的意義や関連代謝経路の制御について述べた報告はない。リグニンの価値化の観点から、リグニン断片との接触による細胞および遺伝子レベルでの代謝反応を理解することは、再生可能な化学物質の生産に向けた細胞の代謝工学に重要な知見を与える。
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