研究課題/領域番号 |
18K05940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
富岡 郁夫 信州大学, 学術研究院農学系, 准教授 (30528196)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | FXR / 性ホルモン / ノックアウトマウス / 卵巣 / 排卵 |
研究成果の概要 |
核内受容体 FXRは代謝制御の主要因子として、肝臓や腸における存在・機能が注目されてきた。このFXRが生殖器にも発現しているが、その機能は全くの不明であった。そこで本研究は、生殖器におけるFXRの機能解明を目的とした。 FXRの機能を解明するため、遺伝子編集技術を用いてFXRノックアウト(FXR-KO)マウスを作出し、表現型解析をおこなった。その結果、FXR-KOメスマウスは、野生型マウスに比べ排卵数や血中エストラジオール濃度、顆粒層細胞のエストラジオール合成関連酵素の遺伝子発現が有意に高かった。FXRは性ホルモン合成に関与する遺伝子群を抑制制御し、排卵数を抑えている可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果より、FXRは性ホルモン合成に関与する遺伝子群を抑制し、排卵数を抑えている可能性が示された。これまで生殖機能に関与しないとして知られていたFXRであるが、独自に作製したFXR-KOマウスの知見から、FXRは性ホルモン合成に大きく関与していることが示された。食から始まる代謝シグナルと生殖現象は密接に関連しており、その仲介因子がFXRであることを証明できれば、卵胞発育や排卵メカニズムの解明といった基礎研究にとどまらず、卵巣関連疾患の新たな治療法開発に繋がる可能性がある。
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