研究課題/領域番号 |
18K05941
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
渡邉 敬文 酪農学園大学, 獣医学群, 准教授 (50598216)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ブロイラー / 異常胸肉 / 酸化ストレス / マイトファジー |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、ブロイラーの胸肉が異常な肥大とゴム状に硬化する「異常胸肉」の発生機序の解明と、正常胸肉の安定的な産出を目指した新たな鶏飼料の開発である。研究期間内に、異常胸肉の発症は胸肉の急速な発達による虚血に伴う酸化ストレスへの対応機構である生理的マイトファジーの破綻に起因した筋線維の崩壊と線維化から始まることを解明した。加えて、飼育初期の飼料中の蛋白質含有量と異常胸肉の発症率に負の相関があることを明らかにした。当初の目的である胸肉への血流改善と飼料の関連性の解明には至らなかったが、飼料の組成および投与時期を精査することで発症を抑制する飼育方法の開発に発展させる成果を得ることが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2015年頃から世界各国の養鶏業界での重要案件となり、現時点でも有効な解決策の提案に至っていないブロイラーの「異常胸肉」の発症は胸肉の生理的マイトファジーの破綻から始まることを本研究により世界で最初に解明した。この成果は酸化ストレスを中心に解析を進めている世界中の研究グループに新たな視点を加えることとなり、今後は生理的マイトファジーを制御する飼育方法および飼料開発に各国の研究グループが取り組むことを期待する。申請者は飼料中の蛋白質含有量に解決の糸口があることも本研究成果として提案している。これらの成果は投薬に頼らない良質なブロイラーの胸肉の安定的な産出の応用研究へ繋がることを強く期待している。
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