研究課題/領域番号 |
18K05953
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
恒川 直樹 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (50431838)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 精原幹細胞 / ニッチシステム / 季節繁殖動物 / 精巣 |
研究成果の概要 |
スナネズミの精子発生に関する知見が少ないため、本研究では使用したSlc系統の精子発生サイクル表を構築した。精原幹細胞の分布様式を解明するため、免疫染色を施した結果、GFRα1の陽性細胞の精原幹細胞が認められ、精原幹細胞ニッチシステムのマーカーとして有効である事が示唆された。続いて、組織培養による精原幹細胞の観察を試みた。他の研究グループによって確立された気相液相境界面培養法を参考にして、スナネズミ、ブタ、ネコの未成熟個体の精巣組織を用いた培養を行った。その結果、活発な精原幹細胞と精原細胞の分裂が認められ、多数の精母細胞が観察された。本法は精原幹細胞の観察に有用であることが判明した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の先には、精原幹細胞を利用した不妊治療への貢献、希少動物の保護、産業動物への応用が考えられる。直ちに応用できるような画期的な成果には辿り着いていないが、基礎研究、すなわち精子の幹細胞である精原幹細胞の基礎的な情報を得ることに成功した。マウスを材料に報告された成果に概ね一致しており、比較動物学的に普遍的な共通項目が見出された。特に、精巣組織の培養実験では、精原幹細胞が活発に増殖し、精母細胞へ分化を遂げる条件を発見した。これを、スナネズミ、ブタ、ネコを材料にして、複数の動物種で見出した成果は大きな貢献であり、他の動物種への展開が大いに期待される。
|