研究課題/領域番号 |
18K05955
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
江草 愛 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 講師 (90521972)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | カルノシン / 遺伝子改変マウス / エネルギー代謝 / 運動 / ノックアウトマウス / 骨格筋 / 細胞 / イミダソールジペプチド |
研究成果の概要 |
本研究は、骨格筋と大脳・嗅球に特異的に存在するカルノシンの生理的役割について、エネルギー代謝の面から解明することを目的とした。カルノシンはβアラニンとヒスチジンからなり、ヒトの骨格筋中では20 mMの高濃度で存在する。しかし、その生理作用については未だ十分に解明されていない。そこで、カルノシン合成酵素遺伝子を骨格筋細胞に導入した評価系とこの遺伝子を欠損させたマウスの評価系の2種類を用い、エネルギー代謝への影響を調べた。カルノシンはピルビン酸からアセチルCoAへの反応に関与し、結果的にエネルギー生産量を増大させることを期待したが、骨格筋中のATP合成には直接的な関与は認められなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カルノシンは豚や鶏などの脊椎動物の骨格筋中に多く含まれており、近年では抗疲労効果や認知症予防に役立つ食品成分として機能性表示食品などとして利用されている。一方で組織中のカルノシン量を規定する因子については不明な点が多く、動物種あるいは筋線維の違いによりカルノシン量が異なる理由については明らかにされていない。骨格筋におけるカルノシンの生合成やエネルギー代謝における役割を明らかにすることで、生体内における生理的意義を明確にし、カルノシンおよびその類縁体を含む食品を、高齢化率28%を超える日本人の健康を食から支える切り札として活用したい。
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