研究課題/領域番号 |
18K05969
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
平田 暁大 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (30397327)
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研究分担者 |
阪口 雅弘 麻布大学, 獣医学部, 教授 (20170590)
川部 美史 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (20635875)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 遺伝性疾患 / イヌ / ジャック・ラッセル・テリア / 消化管腫瘍 / 遺伝性消化管ポリポーシス / 遺伝子検査法 / 家族性大腸腺腫症 / APC遺伝子 / 遺伝子検査 / 遺伝病 / ジャックラッセルテリア / 胃腫瘍 / 大腸腫瘍 |
研究成果の概要 |
純血種のイヌは同じ犬種同士で交配されるため、遺伝性疾患が犬種を超えて拡がることは少なく、イヌの遺伝性疾患は特定の犬種に発生することが多い。10年程前から、ジャック・ラッセル・テリア(J.R.テリア)という犬種で消化管(胃や大腸)に腫瘍性ポリープが発生する症例が増加しており、遺伝性疾患ではないかと疑われていた。本研究では、この疾患の症例を集めて遺伝子解析を行い、この疾患が先天的なAPC遺伝子変異を原因とする遺伝性疾患であることを証明した。また、遺伝子検査法を開発するとともに、現在飼育されているJ.R.テリアの1.9%が遺伝子変異を保有していること、他の犬種ではこの疾患はみられないことを証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトと同様にイヌやネコにも遺伝性疾患が存在するが、遺伝性疾患の原因となる遺伝子異常が明らかになっている疾患は少ない。本研究では、消化管腫瘍を発症したJ.R.テリアには特定の遺伝子変異が認められ、この疾患が遺伝性疾患であることを証明した。疾患の原因となる遺伝子変異を特定したことで、本疾患を疑う症例に出合った場合、獣医師は遺伝子検査による確定診断が可能になる。本研究で開発した遺伝子検査法はすでに実用化されている。また、動物の場合、遺伝子変異を保有する個体を繁殖に用いないようにすれば、疾患の発生を制御することができる。
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