研究課題/領域番号 |
18K05976
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
新川 武 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 教授 (50305190)
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研究分担者 |
玉城 志博 琉球大学, 熱帯生物圏研究センター, 助教 (00720822)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 毒素原性大腸菌 / 易熱性腸管毒素(LT) / B鎖5量体(LTB) / 封入体発現 / タンパク質巻き戻し / 蛋白質リフォールディング法 / 可溶性発現 / 融合タンパク質 / 腸管毒素原性大腸菌 / B鎖5量体(LTB) / ワクチン開発 / 多価ワクチン / ワクチン抗原 / 志賀毒素 / トキソイドワクチン / 分子安定化技術 / B鎖5量体形成維持 / 人工知能対分子デザイン能力 |
研究成果の概要 |
本研究事業では、毒素原性大腸菌が産生する易熱性腸管毒素(LT)に対するワクチン開発を進めた結果、以下の2点が明らかとなった。(1)LTBは大腸菌からの分泌発現効率が悪く、特に他の抗原との融合分子の場合、顕著に効率が低下する。(2)LTBは封入体からの巻き戻しも困難である。したがって、第3番目の方法を考案し、現在、おおむね良好な結果を得つつある。すなわち、細胞質内でLTB5量体を形成させる全く新しい方法である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
下痢原性大腸菌が産生するLTは、ヒトや家畜動物(特に豚)で重要な毒素因子として働くため、公衆衛生上も重要である。特に畜産分野においては豚肉生産に大きく影響するため、離乳後の子豚の感染を防ぐ有効なワクチンの開発が望まれている。一方、ヒトの臨床分野においても、特に下痢原性大腸菌が蔓延している地域へ渡航する際、注意が必要な感染症でもある。 本事業では、この下痢原性大腸菌が産生する最も重要なLTに対し、その一部(LTB)を用いたワクチン開発の分子機構を研究し、今後、有効なLTBワクチン開発へつながる重要な知見を得ることができたと考えている。
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