研究課題/領域番号 |
18K05978
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
東 泰孝 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (50298816)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | インターロイキン-19 / 肝線維化 / 脂質代謝 / IL-19 / 四塩化炭素 / 肝障害モデル / マクロファージ |
研究成果の概要 |
本研究課題では、IL-19遺伝子欠損マウス(KO)を用いて特注飼料による脂肪肝および肝線維化の病態を解析して、非アルコール脂肪性肝炎(NASH)におけるIL-19の役割を追究した。特注飼料による病態を解析したところ、野生型マウス(WT)では脂肪肝の病態を示したのに対して、IL-19KOでは肝線維化まで進行していた。さらに、in vitro実験系を用いたメカニズム解析により、IL-19は脂質代謝を抑制してATP産生へとシフトさせることを明らかにした。本研究成果により、IL-19は脂質代謝系を抑制して脂肪肝から線維化形成を抑制する役割を担うことを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果により、IL-19は脂質代謝系を抑制して脂肪肝から線維化形成を抑制する役割を担うことを明らかとしたところに学術的意義がある。NASHの病態生理は複雑であり、肝臓内の多くの細胞種が複数のレベルで関与する。今後、基礎研究成果の有効活用のためにも、また治療への応用展開を視野に入れるためにも、病態発症モデルを用いて各種薬物や阻害薬などの効果検証は重要である。その際、探索研究において、ヒトの病態に類似した疾患モデル動物の活用は有用性が高い。IL-19KOに特注飼料を与えることでNASHへと進展する本研究課題の成果は、探索研究に活用できる可能性が大きいところに学術的意義がある。
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