研究課題/領域番号 |
18K05988
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 大阪府立大学 (2020-2021) 帯広畜産大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
山岸 則夫 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (30281877)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 乳牛 / 分娩性低カルシウム血症(乳熱) / 妊娠・分娩 / オステオプロテゲリン / 骨代謝マーカー / バイオマーカー / 疾病予測診断 / 獣医臨床化学 / 血清 / 乳汁 / 低カルシウム血症 / 乳熱 / 分娩 / 牛病学 / 獣医臨床病理学 / 獣医臨床生化学 |
研究成果の概要 |
乳牛の分娩後低カルシウム血症(乳熱)の予防に貢献する診断マーカーの確立を目的として、血中ならびに乳汁中の破骨細胞分化抑制因子であるオステオプロテゲリン(OPG)ならびにいくつかの骨代謝マーカーを測定した。乳熱は3産以の経産牛が発症していた。健常分娩牛では、血中OPG濃度は分娩3週前に高く、分娩後に低下した。乳中のOPG濃度は初乳(分娩直後)が常乳(分娩後5日)よりも高い値を示した。乳熱罹患牛において、分娩前後の血中OPG濃度は非罹患牛と同等の値であった。ROC解析の結果から、骨芽細胞活性の指標であるALP3の血中活性が乳熱発症の事前予測(分娩数週間前の予測)に利用可能と考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、乳牛を用いて分娩後低Ca血症(乳熱)の罹患リスク評価に利用可能なバイオマーカーを探索し、予防の基盤となる診断技術を築くことであった。乳牛の分娩前後の骨代謝評価のために骨代謝マーカーを用いた研究は多く行われてきたが、これまで破骨細胞分化抑制因子のOPGに着目した研究はなかった。本研究では乳牛の産次別あるいは乳熱罹患牛の分娩前後の血中OPG濃度ならびに分娩後の乳中OPG濃度を明らかにし、OPGが妊娠末期の破骨細胞の分化動態の指標になることを示唆した。骨芽細胞活性の指標である血中ALP3活性が乳熱発症予測(分娩数週間前)の診断マーカーとして利用可能であることも示すことができた。
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