研究課題/領域番号 |
18K05989
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
木崎 景一郎 岩手大学, 農学部, 教授 (40337994)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マイクロRNA / エクソソーム |
研究成果の概要 |
本研究では、ウシの子宮内膜及び栄養膜細胞由来エクソソームに内包されるマイクロRNA(miRNA)に焦点をあて、miRNAによる細胞機能制御の分子機構解明を試みた。その結果、子宮内膜及び栄養膜由来のいくつかの特異的miRNAは妊娠関連糖タンパク質(PAG)や胎盤性ラクトジェン(CSH2) mRNAの3’非翻訳領域や翻訳領域に結合する可能性があること、PAGやCSH2と特異的miRNAの発現動態には逆相関が認められたことから、特異的miRNAは胎盤特異的タンパク質の発現を制御している可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,子宮内膜細胞及び栄養膜細胞が産生するエクソソーム由来のmiRNAが相互の細胞に作用して、着床や胎盤形成時の情報伝達に関与する分子機構が明らかになる。即ち、エクソソームを介した細胞機能制御が着床・胎盤形成を確実にするというものであり、エクソソームを中心にした子宮内膜・栄養膜の細胞間クロストークの解明はウシの着床・胎盤形成機構の解明につながる。これらの結果は、牛の受胎性向上技術開発に資する知見であり、miRNAを利用した着床の促進あるいは避妊を調節する薬剤開発への展開を示唆するものである。
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