研究課題/領域番号 |
18K05996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
園田 紘子 宮崎大学, 農学部, 准教授 (60608272)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リキッドバイオプシー / 細胞外小胞 / エクソソーム / 細胞浸潤 / 腎障害 |
研究成果の概要 |
本研究の課題は、「腎障害で浸潤してくる炎症細胞について尿を用いたリキッドバイオプシーで検出できるかどうか」である。アロジェニック腎移植ラット(Tp)を用いたところ、腎にCD8をマーカーとする細胞傷害性T細胞を主体とした細胞浸潤がみられた。CD8は対照群の尿中細胞外小胞(uEV)では検出されなかったが、Tp群では検出された。uEVマーカーであるTSG101はTp群の浸潤細胞で発現が認められ、uEV中のTSG101と細胞浸潤領域との間に正の相関関係が見られた。以上の結果からuEV中のCD8とTSG101の両方が、腎における細胞傷害性T細胞による細胞浸潤のバイオマーカーとなる可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
AKIの罹患率は入院患者で多く、その死亡率は40%と非常に高い。また、日本におけるCKD患者は1000万人以上といわれており、腎疾患は国民の健康に重大な影響を与えている疾患である。獣医領域においても感染症を除いて、尿毒症はウシでのと畜禁止の原因の上位であり、小動物分野では腎疾患はイヌ・ネコの死亡原因の3位以内にランクインする。このように、医学領域と獣医領域の両方で、腎疾患は罹患率および死亡率を低下させるための研究が求められている。本研究は様々な腎臓病において共通してみられる細胞浸潤に着目し、リキッドバイオプシーという、非侵襲的なバイオマーカーを用いた診断方法の新規開発に寄与するものである。
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