研究課題/領域番号 |
18K06002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
桐澤 力雄 酪農学園大学, 獣医学群, 教授 (70153252)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 馬媾疹 / 馬ヘルペスウイルス3 / 貼るワクチン / 迅速診断法 / 馬ヘルペスウイルス3型 / 馬ヘルペスウイルス3型 |
研究成果の概要 |
馬媾疹は馬ヘルペスウイルス3型(EHV3)に起因し、主に交配で伝播する。本病を発症すると外部生殖器に丘疹や水疱が生じ、痛みを伴うため交配が2~3週間不可能となり、交配料の高い種牡馬では数億円の損害に達する。本研究で、EHV3のエンベロープ糖タンパクのgBに特異的なモノクローナル抗体を13種類作出し、最も高感度な抗体の組み合わせを用いて馬媾疹迅速診断キットを完成させた、次に感染防御抗原を28頭の抗EHV3抗体陽性馬の血清を用いて検索した結果、gB、gD、gGとgIがmRNAワクチンの候補として確定され、培養細胞でのウイルス蛋白の発現を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
馬媾疹ウイルスを迅速に検出するキットの完成により、馬の交配現場での迅速な馬媾疹の確定診断法を確立することが出来た。このキットの使用により、発症馬の迅速な摘発と早期治療が容易となり、未然の感染防止ならびに治療期間の短縮が見込める。これにより、大幅な交配計画の変更を防ぐとともに、種牡馬においては交配停止等による経済損失を大きく引き下げることが出来る。ワクチン候補となるウイルス蛋白の絞り込みが出来たことから、特に種牡馬でのmRNAワクチンによる感染防御効果が期待される。本研究の成果は、軽種馬産業の発展に寄与できるものと考える。
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