研究課題/領域番号 |
18K06004
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
丸山 治彦 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (60434106)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ネコ / 第XII因子欠乏症 / 第XII因子 / 猫 |
研究成果の概要 |
第XII因子(FXII)欠乏症の猫10例においてF12遺伝子解析を行った。その結果、本邦のFXII欠乏ではp.G544Aが最も高い頻度で認められることが明らかとなった。さらに、これまではFXII活性に影響を及ぼさないと考えられていた2種類の遺伝子変異がFXII活性の軽度低下に影響していることが示唆された。また新規遺伝子変異を1種同定した。 国内で最も発生頻度が高いp.G544A変異の迅速診断のために、リアルタイムPCR装置を用いたCycleave PCR法を確立した。そして、日本大学動物病院に来院した猫での本遺伝子変異の保有状況を検討した結果、対立遺伝子頻度は0.09であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第XII因子(FXII)は血液凝固因子の1つであるが、その欠乏症では観血的処置などでも異常出血を呈さない。近年、医学領域ではFXIIが血栓形成や炎症を調整していることが明らかとなり、FXIIを阻害することで出血傾向を呈さない新規抗凝固薬のターゲットとして注目されている。先天性FXII欠乏症は猫では比較的よく遭遇する疾患である。また、止血スクリーニング検査ではFXII欠乏症は血友病と同じ結果を呈することからその鑑別には遺伝子検査が有用であると考える。そのため、本研究で得られた猫のFXII欠乏症の病態解析としての遺伝子解析結果および迅速かつ簡便な遺伝子診断法の確立は、臨床獣医学の発展に寄与する。
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