研究課題/領域番号 |
18K06005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
手嶋 隆洋 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 准教授 (80610708)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / エクソソーム / 犬 / 免疫調整 / T細胞 / 脂肪由来間葉系幹細胞 / 末梢血単核球 / miRNA |
研究成果の概要 |
様々な疾患に対する幹細胞療法の研究が進むにつれ、間葉系幹細胞の分泌因子がもつ抗炎症効果および免疫調整効果が注目されている。そこで、本研究では脂肪由来間葉系幹細胞が分泌するエクソソームの免疫調整機能を解析した。異なる状態下の間葉系幹細胞から分離したエクソソームを用いて、末梢血単核球に与える影響を検討した結果、エクソソームはT細胞の増殖抑制、アポトーシスを誘導することが明らかとなった。また、自己免疫性疾患や慢性炎症の抑制につながる効果が示唆された。今後は分泌母体である間葉系幹細胞の状態に応じたエクソソームの機能について明らかにすることが重要であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、犬の脂肪由来間葉系幹細胞のエクソソームは免疫担当細胞であるT細胞に影響を与えることが明らかとなった。慢性炎症や自己免疫性疾患の発症機序に係るT細胞系の免疫担当細胞を中心に解析した結果、エクソソームによって誘導された個々のT細胞の発現割合の変化は、病態の改善につながる可能性が示唆された。本研究成果は、幹細胞療法の適用および効果に関する情報をもたらしただけでなく、cell-freeな幹細胞療法の実現にも貢献しうる知見を見出した。
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