研究課題/領域番号 |
18K06008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 麻布大学 |
研究代表者 |
岡本 まり子 麻布大学, 獣医学部, 講師 (30415111)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Gタンパク質結合エストロゲン受容体 / 膜型エストロゲン受容体 / イヌ肥満細胞腫 / アポトーシス / 遺伝子導入剤 / 樹状細胞 / 自然免疫活性化 / GPER / 細胞死誘導 / 高分子遺伝子導入材料 / 貪食 / 遺伝子導入用高分子 / 抗腫瘍免疫 / エストロゲン受容体 / 高分子材料 / 自然免疫 |
研究成果の概要 |
樹状細胞は代表的な抗原提示細胞である。近年、樹状細胞が腫瘍細胞を貪食すること、そして腫瘍細胞由来のDNAが樹状細胞内のDNAセンサーを活性化することが報告された。しかし樹状細胞が腫瘍由来抗原を持続的に過剰に提示するといった「抗原過多」の状態ではT細胞の疲弊化を誘導し、その結果獲得免疫系が効率良く機能せず腫瘍排除が困難になる。そこで、腫瘍細胞に効率良く細胞死を誘導し抗原量が過多にならないようにすること、次に死んだ腫瘍細胞を取り込んだ樹状細胞内で安定的に腫瘍由来DNAを存在させることで樹状細胞を活性化させる、ことが解決法となりうるか検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト腫瘍悪性度との関連性やこれまでの我々の知見から標的分子としてGPERに着目し、イヌ肥満細胞腫細胞においてGPERの発現が高いことを明らかにした。GPER標的薬をイヌ肥満細胞腫細胞に投与すると細胞死を誘導した。さらにCD117分子の発現が低下しているイヌ肥満細胞腫細胞でGPER発現が高いことを見出した。これはCD117発現低下によりCD117標的薬の効果が低いイヌ肥満細胞腫でのGPER標的薬の可能性を示唆する。一方、遺伝子導入用高分子材料による取り込みをマウス樹状細胞を用いて検討したが、核酸・タンパク質は取り込みを促進したが、死細胞の効率的な取り込みは現段階では認められず現在も検討中である。
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