研究課題/領域番号 |
18K06018
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
渋谷 周作 山口大学, 共同獣医学部, 准教授 (20534473)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | エンドサイトーシス / アミノ酸 / ダイナミン / 栄養シグナル / mTORC1 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
mTORC1は細胞内の生合成を活性化させる主要な代謝シグナル複合体である。本研究では、様々な腫瘍由来細胞株においてエンドサイトーシス阻害剤が細胞増殖抑制作用とmTORC1活性抑制作用を示すことが確認された。また、エンドサイトーシス阻害剤は腫瘍細胞特異的にS期の細胞を増加させ、アポトーシスを誘導することが確認された。 一方、アミノ酸飢餓時にはエンドサイトーシス活性が増加することが報告されており、細胞が必要なアミノ酸を確保するためのメカニズムであると考えられているが、この現象にエンドサイトーシス関連遺伝子のダイナミンが関与することを、ノックアウト細胞を用いた実験により明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、がん細胞に対するエンドサイトーシス阻害剤の細胞増殖抑制作用と、がん細胞にとって重要なアミノ酸確保経路であるエンドサイトーシスの、より詳細なメカニズムが明らかとなった。エンドサイトーシス阻害剤は細胞の栄養取り込み阻害剤として働き、本研究で示されたように栄養要求性の高いがん細胞への対抗するための手段として有効である可能性がある。さらに、エンドサイトーシス活性の調節により適度な栄養取り込みの抑制が実現できれば、過栄養によって引き起こされる肥満や生活習慣病(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)の治療薬・予防薬として有効である可能性がある。
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