研究課題/領域番号 |
18K06041
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
阿部 幸一郎 東海大学, 医学部, 准教授 (90294123)
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研究分担者 |
荒木 喜美 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (90211705)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 自己炎症性症候群 / 疾患モデルマウス / Srcファミリーキナーゼ / Ali18マウス / 自己炎症性骨疾患 / 疾患モデル動物 / 骨破壊 / 非感染性骨髄炎 / 指定難病 / 遺伝子改変マウス / 実験動物 / Srcファミリー / 疾患モデル / 慢性非感染性症候群 / 慢性非感染性骨髄炎 / 変異マウス / チロシンキナーゼ / 炎症性骨疾患 / ヒト化マウス |
研究成果の概要 |
自己炎症による骨痛や発熱を伴う慢性再発性多発性骨髄炎は、指定難病であり、現在も原因については不明な点が多い。四肢末端に自己炎症を発するAli18変異マウス系統の解析より、我々はその原因遺伝子であるFgrを同定した。Fgrは、Srcファミリーに属するチロシンキナーゼで、リンパ球やミエロイド系細胞で機能する。本研究では、患者で見つかったFgrミスセンス変異がマウスに導入し、自己炎症性関節炎を誘発するかを解析した。ヒト変異をホモに持つマウスを1年以上飼育して観察を行ったが、四肢抹消に関節炎は発症しなかった。しかし、脾臓が肥大するマウスが見つかったので、何らかの疾患との関連が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
慢性再発性多発性骨髄炎(CRMO)は指定難病であり、現在までに確立された診断方法や治療法が少ない。このCRMOの原因遺伝子のひとつとして、マウス変異系統の解析よりSrcファミリーのFgrチロシンキナーゼが同定された。それと同時にCRMOの患者において、FGRタンパクのアミノ酸置換を起こす2つの多型も見つかった。これらのFGRで見つかった多型(変異)の機能を探るため、変異型FGRをマウスFgr遺伝子座に導入したマウスを作製して解析を行った。その結果、これらのマウスは自己炎症性の骨病態を示さなかったことから、CRMOで見つかった変異は自己炎症の修飾効果を担い、直接の原因ではないことが示唆された。
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