研究課題/領域番号 |
18K06053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
入江 賢児 筑波大学, 医学医療系, 教授 (90232628)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 酵母 / Ccr4-Not複合体 / ポリA鎖 / 遺伝子発現制御 / mRNA / Pbp1 / Ccr4 / ポリA鎖 / Pop2 / リン酸化 / グルコース |
研究成果の概要 |
Ccr4-Not複合体は、ポリA鎖の長さを調節するだけではなく、定常状態における翻訳抑制にも関与する。Ccr4-Not複合体のサブユニットPop2のリン酸化を見出し、Pho85キナーゼによるPop2のS39のリン酸化が、グルコース感知システムの一部であることを示唆する結果を得た。また、ccr4変異株、pop2変異株の中では、標的mRNA群のポリA鎖が長くなり、そこにPab1とPbp1が多く結合することにより、標的mRNAからの過剰な翻訳が起こり、増殖遅延・温度感受性増殖・遺伝子発現の異常などが引き起こされることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリA鎖はmRNAの翻訳効率とmRNA分解に重要な役割を果たしているが、生体内におけるポリA鎖の役割については不明な点が多い。ポリA鎖を短縮させるCcr4-Not複合体とPan2-Pan3複合体の活性がどのように調節されているかも明らかではない。本研究では、これらの不明な点にアプローチする。本研究の対象は、出芽酵母であるが、Ccr4、Pop2、Dhh1、Pbp1、Puf5など本研究の対象とする分子は進化上も保存されており、ポリA鎖の長さと翻訳効率・mRNA安定性の関係の進化上普遍的な分子機構の解明につながると考えている。
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