研究課題/領域番号 |
18K06059
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
井木 太一郎 大阪大学, 生命機能研究科, 助教 (20774011)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 精子 / microRNA / サイレンシング / シャペロン / ショウジョウバエ / 生殖細胞 / RISC / RNAサイレンシング / 精子形成 / Argonaute / 分子シャペロン / Cyclophilin 40 / miRNA / 遺伝子サイレンシング / 精巣 / 卵巣 / Dicer / 生殖幹細胞 / TGF-β/BMP / stem cell / Drosophila melanogaster / ARGONAUTE / TGF-beta |
研究成果の概要 |
ショウジョウバエの精巣において精子を成熟させるために不可欠な因子としてCyclophilin 40(Cyp40)という分子シャペロンを同定した。miRNAやsiRNAなどの小分子RNAは、Argonaute(Ago)タンパク質に結合することによりRISCをつくり、相補的な標的認識を介して遺伝子のサイレンシングを引き起こす。精巣の生殖細胞において、Cyp40タンパク質はAgo2タンパク質と相互作用しており、Ago2とRISCをつくる精巣特異的なmiRNAを助ける役割を果たしていることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生殖細胞は精子や卵子をつくり、受精を経て次世代を紡ぐ重要な細胞です。しかしながら、生殖細胞がどのように配偶子を形成するのか、私たちの理解は進んでいません。小分子RNAと呼ばれる多様な分子が生殖細胞において遺伝子の制御を行うことは知られていましたが、小分子RNAそのものがどのように制御されるのか、よくわかっていませんでした。今回、ショウジョウバエを用いた研究において、ヒトにも発現しているCyclophilin 40(Cyp40)タンパク質が小分子RNAを制御するはたらきをもち、精子の成熟に欠かせない因子であることがわかりました。今回の発見は不妊などの疾患の解明に繋がる可能性があります。
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