研究課題/領域番号 |
18K06061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 北海道大学 (2020) 高知大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
太田 信哉 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 准教授 (00631194)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 染色体 / セントロメア / ヘテロクロマチン / クロマチン |
研究成果の概要 |
セントロメアが正常な機能を維持するためには、セントロメア周縁領域<ペリセントロメア>がヘテロクロマチン状態を維持することが必要である。私たちは、機能未知タンパク質ZNF518が、CENP-B依存的にペリセントロメアに導入されることを見出した。さらに、ZNF518がCENP-Bやヘテロクロマチンタンパク質HP1、及びヒストンメチル化酵素G9aと、独立に相互作用することを発見した。以上の結果から、ペリセントロメアに結合したCENP-Bにより導入されたZNF518タンパク質が関与するプロセスを経て、HP1やG9を介して、この領域がヘテロクロマチン化されるという新しい分子機構のモデルが提唱できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ペリセントロメア領域のヘテロクロマチン化に関して、新しい分子機構のモデルがを提唱するものである。セントロメアがその機能を維持する機構については不明な点が多く、本成果は、どのように世代間で染色体が維持され伝播するのか、その機構の全容を解明の一端を担うことができた点において意義があり、その機構は細胞の癌化などの疾患への機序と密接に関わっている。今後は、セントロメアや染色体全体の安定性とその破綻によって引き起こされる疾患の本質的な理解へ貢献を目指す。
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