研究課題/領域番号 |
18K06064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2022) 横浜市立大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
津中 康央 (津中康央) 大阪大学, 大学院工学研究科, 特任講師(常勤) (40551552)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | FACT / クロマチンリモデリング / 構造生物学 / ヌクレオソーム |
研究成果の概要 |
FACTのリン酸化天然変性領域 (pAID) とDNAがはがれたヌクレオソームの複合体の立体構造を電子顕微鏡単粒子解析により決定した。この構造でFACTのpAIDがヌクレオソームのDNAがはがれたヒストン表面に結合しており、FACTがヌクレオソームからのヒストン除去を防ぎ、エピジェネティックな細胞記憶を維持していることが示唆された。さらに、このFACTのpAID とヌクレオソームの複合体のNMR 解析から電子顕微鏡構造では見えなかったヒストンテイルの動的構造が明らかとなった。その結果、FACTはヌクレオソーム構造を維持しながら、ヒストンH3テイルをDNAの束縛から解放することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電子顕微鏡構造の研究成果は、転写や複製などによるクロマチン構造変化で一時的にヌクレオソームDNAがヒストンからはがれても、FACTがその機能を補う事で、ヌクレオソーム構造を維持し、ヒストンのエピジェネティックな記憶を保持していることを示唆した。NMR解析の研究成果は、FACTはヌクレオソームと結合することでヒストンH3テイルをDNAから解放することが明らかとなった。これらの研究成果は、クロマチン構造変化を理解する上でこれまで想像もつかなかった新たな観点を与え、クロマチン構造変化やエピジェネティクス制御を研究する研究者に大きなインパクトを与えた。
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