研究課題/領域番号 |
18K06066
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
|
研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
廣瀬 富美子 兵庫県立大学, 理学研究科, 准教授 (60208882)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 核ラミナ / ヘテロクロマチン / 細胞周期 / ライブイメージング / G1期 / G1-M期 / G1期 |
研究成果の概要 |
動物細胞は分裂期に入ると、核膜の崩壊とクロマチンの染色体への凝縮が起こり、分裂期の最後には核膜が染色体の周囲で再構築される。転写が起こらないヘテロクロマチンの核膜付近への配置には、核膜直下に存在する網目構造の核ラミナが関与していることが示唆されていたが、これを規定する分子機構は明らかではなかった。本研究では、核ラミナ構成因子lamin Aとヘテロクロマチン結合因子HP1βの相互作用が分裂期終期の染色体上で起こり、G1期初期に相互作用の場が核内部から核辺縁部へと移動することを見出した。以上の結果から、ヘテロクロマチンの核辺縁部へ配置には核ラミナの形成過程が関与していることを示唆する。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動物細胞は細胞分裂期に入ると、核膜の崩壊とクロマチンの染色体への凝縮が起こり、分裂期の最後には核膜が染色体の周囲で再構築される。この染色体テリトリーは細胞周期ごとにリセットされると言える。転写が起こらないヘテロクロマチンの核膜付近への配置には、核膜直下に存在する網目構造の核ラミナが関与していることが示唆されていたが、本研究の結果から、核ラミナの構成因子であるラミンAとヘテロクロマチン結合因子HP1βの細胞周期特異的な細胞分裂後の細胞でのヘテロクロマチンの核膜周縁への配置に重要な役割を果たしていることを示唆できた。
|