研究課題/領域番号 |
18K06078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
沼本 修孝 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教 (20378582)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | X線結晶構造解析 / 自己免疫疾患 / 核酸 / B細胞 / クライオ電子顕微鏡 / 単粒子解析 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
B細胞抑制性因子CD72と自己抗原Sm/RNPとの間の特異的な分子認識機構の構造基盤は明らかになっていない。CD72のリガンド結合ドメインの高純度大量精製法を洗練させ、自己免疫疾患を自然発症するモデルマウスのアリルである、CD72cのリガンド結合ドメインについて結晶構造を決定した。これにより、正常型CD72とCD72cとで分子表面の静電ポテンシャルが大きく異なっており、Sm/RNPへの結合親和性の相違についての分子機構を解明した。また、CD72とSm/RNPとの複合体について、クライオ電子顕微鏡による構造解析を試み、予備的な試料観察から今後の立体構造解析が十分に期待される結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CD72が自己抗原であるSm/RNPを認識して結合し、自己抗体の産生を抑制する機構の解明は、疾患に関わる自己抗原への応答を特異的に阻害するしくみの存在をはじめて明らかにしたものである。CD72の機能を利用することで、自己免疫疾患に関わる核酸に対する免疫応答を選択的に制御するような、新しい概念に基づく治療法の確立につながる可能性が考えられる。CD72の機能を制御する分子の合理的な設計が可能となるよう、その構造生物学的基盤を提供する。
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