研究課題/領域番号 |
18K06086
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
尾林 栄治 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (50321740)
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研究分担者 |
浦野 健 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (70293701)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | RNAスプライシング / 立体構造解析 / X線結晶構造解析 |
研究成果の概要 |
本研究では、U2AF1タンパク質とイントロンRNA複合体の結晶構造解析を行い、U2AF1による3´スプライス部位認識機構を明らかにした。また、変異体S34Yの構造解析にも成功し、アミノ酸変異体による異常な3´スプライス部位認識機構を解明した。本研究成果は、生命活動の基盤となる反応機構を理解する上で非常に重要なものであり、またがんや血液学的悪性疾患患者に多く見られるU2AF1のアミノ酸変異がどのようにスプライシング異常を引き起こすのか、その分子機構が明らかになり、病気の早期診断や新たな治療法開発に向けた研究への応用が期待されるものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、近年報告が多い、がんや血液学的悪性疾患の患者に見られるU2AF1タンパク質のアミノ酸変異について、そのRNAスプライシング異常を引き起こす仕組みを明らかにした。この結果は、スプライシング異常により引き起こされる様々な病気の診断・治療法開発に向けた画期的な成果であり、この成果は、『Nature Communications』に掲載された。がんや血液学的悪性疾患は年齢とともに発症率が増加するため、今後の高齢化社会の進展により患者数のさらなる増加が容易に予想される。特に高齢者率が日本一の島根県において対策は急務であり、その意義は大きい。
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