研究課題/領域番号 |
18K06090
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
石橋 洋平 九州大学, 農学研究院, 助教 (90572868)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | スフィンゴ脂質 / セラミド / ラビリンチュラ類 / グリオキシル酸 / エタノールアミン / 複合スフィンゴ脂質 |
研究成果の概要 |
従来のカテゴリーに当てはまらない全く新しいスフィンゴ脂質、セラミドグリオキシルエタノールアミン(CGE)を発見し、その合成経路や機能の解明を目指した研究を行った。その結果、エタノールアミンが未知の中間体を経由してCGE合成に使われること、セラミドの構造はCGE合成酵素の活性に影響を及ぼさないことを明らかにした。また、偶然にもCGE合成不全株を取得し、そのゲノム解析によりCGE合成に関与する可能性のある機能未知遺伝子を見出した。今後、CGE合成不全株を活用することで、複合脂質の構造を形作る新しい反応機構や、そこに関与する新規遺伝子の発見につながることが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
セラミドグリオキシルエタノールアミン(CGE)は全く新しい構造であり、その合成経路を調べる際に既存の酵素遺伝子の情報などを参照することは出来ない。新しい遺伝子を同定する為には、CGEを合成できない変異株を樹立し、その原因となる遺伝子を同定するアプローチが必要であった。研究は困難を極めたが、幸いにも最終年度においてCGE合成不全株を得ることに成功した。この株を活用し、CGEの機能や合成機構を解明することで、脂質の機能や生体分子の形成に関する新しい知見が得られることが期待される。
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