研究課題/領域番号 |
18K06096
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
伴 匡人 久留米大学, 分子生命科学研究所, 講師 (00579667)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 膜融合 / GTPase / 膜タンパク質 / 脂質膜 / リポソーム / カルジオリピン / 試験内再構成 / Mitofusin / バキュロウイルス発現 / カイコ / OPA1 / カルジリピン |
研究成果の概要 |
ミトコンドリア同士の融合は、ミトコンドリアの多彩な機能維持に必須の生命現象であり、その破綻が様々な病態と関わることから、生物学や医学を始めとした多くの分野からその分子機構の理解が求められている。本研究では、調製の問題から長らく解析されていなかったミトコンドリア膜融合GTPaseによる膜融合の分子機構解明を目的とした。精製タンパク質と人工脂質二重膜小胞を使ったin vitro膜融合・結合実験を進め、ミトコンドリア膜融合GTPase OPA1、Mfn2の挙動を解析した。さらに、内膜融合の分子機構の全貌理解に向けた構造解析に向けた、高度に精製されたOPA1の大量調製に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミトコンドリアは、細胞内のエネルギーを生産する以外にも、細胞死の制御やホルモン、脂質などの生体分子の代謝に機能する多彩な細胞小器官である。ミトコンドリア膜融合は、この多彩な機能を支える必須の過程であり、その分子機構を理解することは、生命の成り立ちを理解する上でも重要である。近年、ミトコンドリア融合の不全が、アルツハイマー病やパーキンソン病といった神経変性疾患や、がん、糖尿病の発症に深く関連し、ミトコンドリアに着目した予防・治療法が注目されている。本研究から得られる知見は、ミトコンドリアの関与するさまざまな病態の治療や予防に向けて、広く社会に還元できるものであると考えられる。
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