研究課題/領域番号 |
18K06123
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
梅木 伸久 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 研究員 (70647502)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | シグナル伝達 / 低分子量Gタンパク質 / 細胞内情報伝達 / 細胞増殖 / 1分子計測 / 低分子量タンパク質 / 1分子計測 / Ras |
研究実績の概要 |
令和4年度はRas-MAPK経路のシグナル伝達における、細胞のシアリル化と膜上コレステロールの寄与について調べた。HeLa細胞のシアリル化を阻害するために、シアル酸転移酵素阻害剤(STI)で細胞を処理した。そしてシアリル化が阻害されていることを、蛍光レクチンを用いた蛍光顕微観察により確認した。STIで処理した細胞では、EGF刺激に伴うEGFRのリン酸化がコントロールDMSO処理細胞と比較して低下しており、EGFRの結合タンパク質であるGrb2の膜移行も損なわれることがわかった。STI処理した細胞では、ERKのリン酸化の低下は見られなかったが、ERKの細胞膜への移行(核への移行ではなく)が損なわれていることがわかった。興味深いことに、EGFRの発現量に対する膜上の分子数はSTI処理により増加することがわかった。これはEGFRのinternalizationが、STI処理により抑えられることによる可能性が考えられた。 コレステロールを除去したHeLa細胞において、EGF刺激によるEGFRのリン酸化は、STI処理時とは逆に増加することがわかった。しかしERKのリン酸化には影響を与えなかった。来年度は、MAPK経路のシグナル伝達におけるコレステロールとシアリル化の相乗効果について調べていく。またHRas-RRasのキメラタンパク質が発現した細胞における、STIの効果についても調べていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス蔓延により、当初予定していた実験計画に支障が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
余剰資金を活用し、データ解析の自動化を推進する。
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