研究課題/領域番号 |
18K06125
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
斎藤 将樹 東北大学, 医学系研究科, 助教 (50400271)
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研究分担者 |
助川 淳 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 教授 (30187687)
佐藤 岳哉 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (10312696)
森 優 東北大学, 大学病院, 助教 (70634541)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨形成 / 骨芽細胞 / 4.1Gタンパク質 / 一次繊毛 / ヘッジホッグシグナル / 副甲状腺ホルモン / エストロゲン受容体 / アデニル酸シクラーゼ / サイクリックAMP / 骨芽細胞分化 / 骨分化 |
研究成果の概要 |
骨形成不全症は国の指定難病であり、効果的な治療法が確立されていない。骨形成機構を見出すことは、治療法開発にむけた新しいアプローチに繋がる。本研究ではまず、骨芽前駆細胞株を用いた解析により、骨芽前駆細胞に発現する膜裏打ちタンパク質4.1Gが一次繊毛形成の促進に関与し、その結果、一次繊毛由来ヘッジホッグシグナルと骨芽前駆細胞から骨芽細胞へ分化が亢進することを見出した。また、4.1Gノックアウトマウス脛骨を用いた解析により、胎児期から新生児期にかけては4.1Gは雌雄いずれの骨形成も制御するが、思春期には雌性限定的に制御することが見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨形成に一次繊毛由来ヘッジホッグシグナルが関わることは、先行研究により明らかとなっていた。本研究では、その一次繊毛形成に膜裏打ちタンパク質4.1Gが関わることを初めて見出したため学術的意義が大きい。また、4.1G発現量に性差は認められていないにもかかわらず、思春期には雌性限定的に骨形成を制御することは、骨形成不全症治療法を開発するうえで必要な学術情報である。 骨形成不全症には、産まれてすぐに死亡する周産期致死型や、成人後も継続する骨脆弱性 (易骨折性や骨変形) がある。本研究を通じて明らかにされた分子制御機構を標的として、骨形成不全症の治療法開発研究につながる社会的意義がある。
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