研究課題/領域番号 |
18K06129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43030:機能生物化学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
古川 健太郎 新潟大学, 医歯学系, 特任助教 (20754493)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ミトコンドリア / オートファジー / マイトファジー / 酵母 / Atg32 / Ppg1 / Far複合体 / STRIPAK複合体 |
研究成果の概要 |
マイトファジーはミトコンドリアの恒常性維持機構であり、酵母においては、CK2によるAtg32のリン酸化がマイトファジーに必須である。このリン酸化は、Ppg1とFar複合体から構成されるプロテインホスファターゼ複合体によって抑制される。本研究では、このリン酸化制御機構の解明を目的とし、①Far複合体はミトコンドリアと小胞体に局在し、前者のみがマイトファジーを制御すること、②Ppg1はFar複合体全体の会合に必須であること、③Far複合体とAtg32は直接結合し、この結合はマイトファジー誘導で解除されること、④Far複合体とAtg32の強制連結によってマイトファジーが阻害されることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マイトファジーを含むオルガネラの選択的分解機構は、レセプタータンパク質のリン酸化制御が重要であることが明らかになりつつあるが、関連キナーゼやホスファターゼが未同定であることが多く、詳細な制御機構は不明な点が多い。本研究では、酵母のマイトファジーレセプターであるAtg32の詳細なリン酸化制御機構を解明し、この研究分野を大きく前進させる成果を得た。また、Ppg1-Far複合体は、哺乳類ではSTRIPAK複合体として知られており、その機能不全は癌や糖尿病など様々な疾患を引き起こす。本研究で得たPpg1-Far複合体に関する知見は、STRIPAK複合体の関連疾患治療の糸口となる可能性を秘めている。
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